診療科目

一般内科  担当医:院長 齋藤 稔

  • 高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満、メタボリックシンドローム、痛風などの生活習慣病の予防と治療
  • アレルギー、膠原病、甲状腺疾患等の診断治療
  • カゼ、インフルエンザ、ヘルペス感染、下痢、腹痛等の急性疾患の治療

血液内科  担当医:院長 齋藤 稔

  • 貧血(赤血球数が少ない、ヘモグロビン値が低い)、多血症、白血球減少・増加、血小板数減少・増加、止血しにくい出血傾向等の診断治療

貧血について

貧血とは赤血球の数が減少するか、赤血球の中にあって酸素を体の隅々まで運搬するヘモグロビンという色素の量が減少することです。貧血が進行すると顔色が青白い、動悸や息切れ、倦怠感やめまい、さらに進行すると考えがまとまらない等の症状が見られます。貧血の原因は重篤な疾患も含めて様々ありますが、ここでは下記についてご説明いたします。

人の病気の原因で最も多いものの1つと言われる鉄分の不足とその結果起こる鉄欠乏性貧血について

葉酸欠乏による貧血について

ビタミンB12欠乏による貧血について

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人の病気の原因で最も多いものの1つと言われる鉄分の不足とその結果起こる鉄欠乏性貧血について

赤血球の中のヘモグロビンを作るためには鉄分が必要です。これをヘモグロビン鉄と呼んで成人はすべてのヘモグロビン合成のために約2000mgの鉄が使われています。ヘモグロビンは120日の赤血球寿命が尽きると分解され鉄は再利用され新しいヘモグロビン、つまり赤血球が作られます。一方、何らかの理由でヘモグロビン鉄が不足した場合に備え、体には蓄えの鉄=貯蔵鉄があり約1000mgが骨髄、肝臓、脾臓、リンパ節などに蓄えられています。また健康成人では腸粘膜の脱落、便、尿、汗、毛髪、爪に含まれる鉄分が1日約1mg失われるも、通常1日3回の食事により1mg補給されバランスをたもっています。
いずれかより出血し赤血球とヘモグロビンが失われると貯蔵鉄が動員されヘモグロビン量を維持します。出血が繰り返し起こるといずれは貯蔵鉄が枯渇し、赤血球数やヘモグロビン量が維持できなくなり貧血が出現します。これが鉄欠乏性貧血で、日本人女性の10%弱に見られます。仮に鉄の補給が全くなくなると1日 1mgの喪失で1000mgの貯蔵鉄が枯渇する1000日を越えると貧血が出現します。若い女性は生理出血や妊娠、出産により鉄が失われるため貯蔵鉄が不足していることが多く、日本人女性の約40%は貯蔵鉄が十分満たされていないと言われています。この場合、貯蔵鉄は枯渇してはいないので貧血は出現しません。こうした女性や妊娠中の女性また、成長期の小児は鉄の需要が多くなるので食事の工夫が必要です。
ちなみに鉄分の多い食物はレバー、肉類、貝類で、魚肉の鉄分はやや少ないようです。穀物やスナックフードは鉄をほとんど含みません。
1日3食に含まれる鉄分は10mgから工夫すれば30mgまで摂取可能でこの約10%が吸収利用されます。
鉄欠乏性貧血の原因の多くは女性の生理出血や不正出血(子宮筋腫、腫瘍、炎症性病変が見つかることがあります)妊娠、男性も含めて食道、胃、十二指腸、小腸大腸からの出血(潰瘍、腫瘍、がん、出血性炎症など)また繰り返す痔出血、若い時の生理出血や妊娠出産に伴った貧血を引きずっている中年老年女性、まれに献血マニアもみられます。
治療は喪失した鉄を補うことになります。貧血が出現した時点で1000mgの貯蔵鉄が枯渇、さらにヘモグロビン量が半減したとするとヘモグロビン鉄が 1000mg喪失、合計2000mgの鉄を補うことになります。一般的には鉄剤(錠剤、子供用にはシロップもあります)を内服しますが内服した鉄分は 10%しか吸収されないため1日に100mgの錠剤を内服しても吸収は10mg、よって200日間の内服が必要となります。
貧血の程度と鉄剤の内服量によって異なるものの、2ヶ月から8ヶ月間の内服が必要となります。治療に必要な鉄の量を考えると食事療法のみでは解決できません。どうしても内服できないか、内服では効果のない場合を除いて鉄剤の注射や点滴はおこないません。これらと平行して出血の場所と原因を調べ治療を行います。
鉄不足は貧血の他、口内炎、口角炎や爪の変形の原因ともなります。これらは貧血が出現する以前に見られることもあります。また鉄不足になるとストレスに弱くなったリ運動機能や注意力が低下します。女性の場合tired woman syndromeと呼ばれます。これは貧血による酸素不足によるのではなく筋肉の代謝活性や脳内物質の活性低下のためとも言われています。さらに鉄不足は免疫機能を低下させ細菌が感染しやすくなります。これは白血球の細菌どん食殺菌作用が障害され
人はかつて鍋、釜、フライパンを含めて鉄の道具に囲まれて生活してきましたが現在そのほとんどはプラスチックやアルミニウム、ステンレスに置き換えられています。たとえステンレスの器具で調理しても鉄が溶け出すことは期待できません。身の回りの生活から鉄が少なくなっても人の体が必要とする鉄量は変わりません。この話を読んで思い当たるところがある方も多いかと考えます。

葉酸欠乏による貧血について

葉酸は主に青野菜に含まれます。葉酸は体中の細胞のDNA合成に不可欠の成分でこれが欠乏すると高度の貧血のみならず白血球減少や血小板減少も見られます。通常、人体に約4000マイクログラムの貯蔵があり、一方1日消費量が約100マイクログラムの為、青野菜つまり葉酸を40日以上摂取しないと欠乏に陥ります。また、アルコールやお酒の取りすぎは葉酸の利用障害を引き起こし、さらなる増悪要因になります。キッチンドリンカー、毎日の飲酒量が多い方、お仕事で毎日お酒を飲まなければならない方(往々にこれらの方々は青野菜の摂取不足のようです)は注意が必要と思われます。
治療は貧血の改善までは葉酸の錠剤を内服します。以降は食事の改善とアルコール類の制限を行い再発を予防します。青野菜は生野菜として食べるのが最適です。油で炒めると葉酸は保持されますがゆでると葉酸は保持されません。

ビタミンB12欠乏による貧血について

ビタミンB12は主に肉類に多く含まれ、葉酸と同様にDNA合成に不可欠の成分です。
ビタミンB12は、胃液中に含まれる内因子と結合し小腸より吸収されます。この胃液分泌細胞や内因子が破壊されると(自己免疫異常による細胞抗体や内因子に対する異常抗体により破壊されます)吸収ができなくなり貧血や白血球減少、血小板減少を引き起こします。
この貧血は急速進行性で悪性貧血と呼ばれます。(経過が悪性という意味)
また手術で胃全摘をされた方は当然いずれビタミンB12欠乏による貧血に陥ります。
ビタミンB12の貯蔵量は4000から5000マイクログラム、1日消費量は1から4マイクログラムであるため胃全摘後約1000日、3年から遅くとも約5000日、12年で貧血が発症します。胃全摘をされた方、特に手術後数年以上経過した方は注意観察が必要です。
治療はビタミンB12の注射で行うか、比較的大量の経口剤を内服します。かつ一生続ける必要があります。

神経内科  担当医:齋藤 貞世

  • 頭痛、めまい、ふるえなどの不随意運動、しびれの診断治療
  • 片頭痛、本態性振戦、認知症、パーキンソン病、パーキンソン症候群、脳梗塞、脳出血後遺症などの治療、経過観察

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